将来、介護の不安がある方

現在の日本人の平均寿命は、男性で約79歳、女性は約86歳、いまや日本は世界でも有数の長寿国となりました。しかし、長生きするほど病気や介護が心配になります。自立した生活を送ることができる期間(健康寿命)のあと日常生活に何らかのサポート(要介護・要支援)を必要とする人が年々増えております。

将来の生活における不安を尋ねた調査では、4人に3人が自分自身が寝たきりや認知症の要介護者になるかもしれないと不安に思っているそうです。家族が要介護者になることへの不安も8割近くの人が抱いており、少子高齢化の進行に伴う不安感の拡大がうかがわれます。
自分自身に介護が必要になった場合に困ることは、「家族に肉体的・精神的な負担を掛ける」「介護費用の負担が大きい」こと。仕事を辞めて親の介護にあたる子供の場合、「収入がなくなる」問題が上位にきております。

自分自身の「介護に対する不安」はとても高いものの、経済的準備をしている人は半数にも満たない状況です。なんとなく不安に感じているものの、ご自身に介護が必要となることに現実感をお持ちでない方が多いのかもしれません。
しかし、超高齢化社会では、介護はどこの家庭でも起こりうる身近な出来事です。「介護は他人事」と思っていませんか?

公的介護保険制度がスタートした2000年には218万人だった介護認定者数は、2011年には525万人になりました。11年間で2.4倍になったわけです。介護の認定は市町村の窓口に申請します。介護認定されると7段階に区分された介護度に応じたサービスが1割の費用負担で受けられます。(限度額以上のサービスを受けたぶんと介護保険対象外のサービスは全額自己負担)

データによると、公的介護保険の対象となる65歳以上の方で、要介護・要支援の認定を受けている方は6人に1人です。そして、要介護・要支援の認定を受けた4人に1人が、将来、寝たきりになります。
要介護・要支援の認定者のうち、70歳代の方は約25%、80歳代の方は約48%。

介護状態になる原因のTOP3は

  • 第1位:脳血管疾患(23.3%)
  • 第2位:認知症(14.0%)
  • 第3位:高齢による衰弱(13.6%)

介護が必要となったとき面度をみるのは配偶者、子供、息子の嫁の順に多いです。夫が介護状態になったとき妻が介護する、つまり高齢者が高齢者を介護する老々介護は肉体的・精神的負担が大きいです。子供や息子の嫁が介護する場合は、仕事と介護の両立という問題が生じてきます。介護のため仕事を辞めた人は男女あわせて約15万人もいます。

重度の介護状態になると、日常生活全般を人に頼ることになります。自分では何もできません。例えるなら、生まれたばかりの赤ん坊と同じ状態です。食事や入浴やおむつ替えを朝昼晩夜中ずっとやっていくと考えるといかがですか?

子育てと介護の大きな違いは2点あります。1つ目は、赤ちゃんは軽いですね。しかし、大人だと軽くても60キロ、重いともっと大変です。2つ目は、子供は成長するにつれ自分で自分のことができるようになります。介護状態が良くなることはありません。24時間365日付きっきりの介護期間がいつまで続くか予想できません。平均的介護期間は5年ですが、10年以上続くこともあります。肉体的・精神的苦痛からうつ病になる人も増えています。

介護が進行し重度になると、介護する家族にとって相当な負担がかかります。そうなると、介護施設への入居を考える必要が生じてきます。
公共型の介護施設(特養)は費用が安いため入居希望者が多く(入居待ち42万人)、何年も待たないと入居できない状態です。民間の介護施設は入居時の費用や月額利用料に大きくバラツキがあり、充実したサービスを受けるにはそれなりの費用も掛かるようです。施設に入りたくても費用の問題で入れない、さらには、高齢者世帯では生活費の中から介護負担金を捻出できないという経済的な事情もあるようです。

身近に介護を受けている人がいないと、介護を自分にも起こり得ることと具体的にイメージすることは難しいと思います。80代の方で要介護認定者は2人に1人です。もし自分の親が介護状態になったとき、子供はおそらく50代でしょう。その年令で「介護の備え」を始めようとしても、介護保険に加入するという選択肢しかありません。保険料はそれなりに高いです。しかも、80歳を過ぎてまでも保険料を払っていけるでしょうか?
結果として、介護状態にならなかったら、それはそれで良いことなんですが、支払った保険料は捨てることになります。

しかし、30代や40代から「介護の備え」を始めるのなら、幾つかの選択肢から選べます。貯蓄タイプの終身保険に加入するという選択肢もあります。貯まったお金(解約返戻金)は将来、もし介護状態にならなかったら、他のことに使えます。

もしあなたに将来、介護が必要になったとき、十分なサービスを受けられるだけの資金準備があれば、介護する人はどれだけ精神的に楽になるか分かりません。

介護対策のポイントは、、、

  1. 家族のために、あえて家族に頼らない準備を。(要介護3までは家族で、4・5は施設で介護)
  2. 健康や介護の相談先の確保。(兆候を感じたらすぐに医師に相談。認知症の進行を遅らせる)
  3. 重度(要介護4・5)になった場合、民間施設への入居準備を。
  4. 介護は「いくらかかるか」ではなく、「いくらかけられるか」で準備する。

自分が介護になっても、家族に経済面で負担をかけたくないと考えている人は多いようです。大事なのは介護になる前の事前準備です。

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不幸にも、将来自分が介護を受けることになったとき、どこでどんな介護を受けるか決めていますか?

お金で幸せを買うことはできないけど、不便とか不自由を回避することはできます。特に人生の老後の後半の部分で要介護状態になれば、不自由と不便さの固まりです。最後まで自分らしく生きるために、若いうちからリタイア後のライフプラン作りをしておきましょう。

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